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Song Book
空に雲
初めて訪れた初めてのこの景色なにもかも初めてなのに僕は全部知ってた
君がそこで笑い傘を閉じたその時雨上がりの空に虹が出てないってことも
何から話そうかこのまま黙ってようか裏と表がずっとこっちを覗いているよ
君が握りしめたポケットのその中身それがナイフだとしても僕はかまわないから
アベコベでもデタラメでもなんでもいいさ間違いなんてこの世にはないんだから
雲のかたちがどれもみな同じなのは僕にも君にも答えは一つだけだから
はじまりはその瞬間から終わりを目指し儚く消えていくこんなものならば
風もなく光もなく闇もなく色もないそんな世界に愛はあるんだろう
一生懸命話せば話すほど言葉は意味を無くしていった
君のその話しにうなずきながら僕はずっと違う事を考えてた
真っ白な煙りを吐き出しながら呼吸してる事も忘れてしまっているくせに
子供の頃に見たおとぎ話が今頃とびかかってきたって事さ
運命でも奇跡でもなんでもいいさ 偶然なんてこの世にはないんだから
君の目の前で起こっていること全てそれが運命でそれが奇跡なんだろう
肝心な事はいつも当たり前すぎて無くしては見つけていつか消えてしまって
とりあえず掴んだものに違和感を感じながらなんとなく胸を張って今日も生きてる